お名前.comの新レンタルサーバー『RSプラン』を使ってみた。そして、ハマったことメモ

2019年3月26日に、お名前.comのレンタルサーバーが「RSプラン」へと変更されました。

お名前.comのレンタルサーバーは「RSプラン」へリニューアルいたしました

これまでの「SD-11プラン」「SD-12プラン」は廃止。

お名前.comで選べるレンタルサーバーのプランは、「RSプラン」のみに統一されました。

「RSプラン」と「SD-11プラン」の違いですが、料金は以前と全く同じ。

性能については、WordPressもサクサク動くし、今のところ不満は何もありません。

しかし、コントロールパネルの画面が大きく変わったこともあり、今回、お名前.comのRSプランにID付け替えする作業において、いくつかハマったので情報を残しておきます。

「ドメイン追加」ボタンが表示されない

RSサーバーを申し込み、クレジットカードで決済したのですが、

独自ドメインの設定ができないトラブルが発生!

コントロールパネルに表示されるはずの「ドメイン追加」ボタンが表示されないのです。

お名前.comコントロールパネルの「ドメイン追加ボタン」

「ドメイン追加」ボタンが表示されないことには、独自ドメインの設定ができません。

原因はこちら側ではなく、お名前.com側で新規申し込みのサーバー設定が完了するまでに一定時間掛かることでした。

RSプランへ申し込み後、ステータスが以下のように変わっていき、「稼働中」となった段階で、ようやく「ドメイン追加」ボタンが表示されます。

  1. 申込受付(手続き開始)
  2. ご入金確認済み
  3. サービス設定開始待ち
  4. 稼働中 → ここで「ドメイン追加」ボタンが表示される

申し込み後、「稼働中」となるまで、20分くらい掛かります。

ID付け替え後、ネームサーバーとDNSレコードの変更について

RSプランの場合、「DNSの設定はドメインの設定画面ではなく、サーバーのコントロールパネルから設定できるようになった」と書いてありました。

早速、ID付け替えで持ってきた(今までお名前.comではないサーバーで運営していた)ドメインのDNSを、サーバーのコンパネから「お名前.comのサーバーを使う」に変更してみた結果。

2時間後にサイトが表示されなくなりました・・・

ヘルプを見てみたところ、

レンタルサーバー(RSプラン)をご利用いただく場合は、ドメインのネームサーバー情報をサービス指定の値に変更いただく必要がございます。

ネームサーバーを変更する – レンタルサーバー ご利用ガイド

と書いてあります。

つまり、お名前.com以外のネームサーバーで運用していた場合、サーバーのコンパネからDNSを変更してもネームサーバーは変更されません。

ん?

DNS(サーバー) = ネームサーバー

同じ意味ですが・・・

お名前.comの示すDNSは「DNSレコード」ですね。

DNSレコードとは?|ドメイン取るならお名前.com

DNSサーバーは、URLとIPを知らせるのが仕事。

DNSレコードは、URLとIPの相関情報(例えば、「182.22.59.229」は「yahoo.co.jp」)という情報を持っています。

よって今回、ページが表示されなくなった原因は、「指定されたネームサーバー見に行ったけど、そんなドメイン(IP)の情報がなかったよ。ウェブサイトのデータがどのディレクトリにあるか分からないよ」状態だったってことですね。

「DNS」の表記が「ネームサーバー」だったり「DNS」だったりと、サーバー会社によって違うので、混乱しがちです。

ということで、ドメインの設定画面から、ネームサーバーを『レンタルサーバー(RSプラン』に変更してみたところ、すぐにサイトが表示されるようになりました。

ん?すぐに表示?

普通、ネームサーバーを変更したら、浸透までに時間が掛かるはずなんです・・・

サーバーのコンパネから「DNS設定」を変更したら、ネームサーバーもお名前.comに向くのか。

今回の場合、

  • お名前.comのサーバーコンパネから「DNS設定」を変更すると、DNSキャッシュサーバーは、お名前.comのDNSローカルサーバーを参照するように設定される
  • DNSキャッシュサーバーは、指定を受けて2時間後にその設定が浸透
  • お名前.comのDNSローカルサーバーは、以前設定していた別のネームサーバーを参照する設定のまま
  • 2時間後、ページが表示されなくなる
  • お名前.comのドメインの設定画面から、ネームサーバーを『レンタルサーバー(RSプラン』に変更したことで、お名前.comのDNSローカルサーバーの参照先が変更。
  • お名前.comのDNSローカルサーバーの設定変更だったので、すぐに浸透し、サイトもすぐに表示された。

という感じでしょうか。

未申請のドメインがあります

お名前.comのコントロールパネルにログイン後、「未申請のドメインがあります。」と表示されます。

未申請のドメインがあります。

「確認する」を押してみると、「申請がお済みでないドメインがあります。」と表示されました。

申請がお済みでないドメインがあります。

ドメインのID付け替え直後だったので、「何か手続きが必要なのか?」と思いましたが、よーく見てください。

ドットから後の文字が違う。

今回、ID付け替えを行ったドメインは「.com」でしたが、未申請のドメインとして表示されているのは「.jp」

「他のドメインも取っておかなくて大丈夫?」というセールスというオチ。

この不安を煽るようなセールスさえやめれば、お名前.comは文句なしに良いサーバーなんですけどね。

しかも、毎回ログインするたびに表示されるし・・・

無料SSL化できない

RSプランのサーバーに置いた独自ドメインをSSL化しようとしたところ、

無料SSLをお申込みいただいたドメインのネームサーバーが規定外です。

と表示され、SSL化できないトラブルが発生。

無料SSLをお申込みいただいたドメインのネームサーバーが規定外です。

RSプランの紹介ページには、「お名前.comのレンタルサーバーは無料の独自SSLが標準搭載」と書いてあるので、間違いなくSSL化は可能なはず。

とりあえず、お名前.comのサポートにメールで問い合わせてみることに。

夜中の1時くらいに送ったので、返信が来たのは翌日の18時でした。

お問い合わせの件について、ネームサーバー変更直後につきましては、24時間~72時間ホームページの閲覧、メール送受信など不安定な状況となります。

上記影響により、SSL設定ができかねる状況かと存じます。

インターネット上の反映時間に影響を受ける内容となりますので、時間をお空けいただき、設定をご確認くださいますようお願い申しあげます。

要約すると、「ネームサーバーが浸透していない、もう少し待て」ということだったので、数時間おきにチャレンジし、48時間後に無事SSLできました。

SSL化の設定直後は「設定中」と表示されます。

30分後ぐらいに「有効」に変われば、SSL化は成功です。

無料SSL「有効」

ちなみに、「.htaccess」でリダイレクトの設定は不要です。

  • https://www.xxxxx.com(SSL・wwwあり)
  • https://xxxxx.com(SSL・wwwなし)
  • http://www.xxxxx.com(非SSL・wwwあり)
  • http://xxxxx.com(非SSL・wwwなし)

全て同じURLに転送されるようになります。